2016(平成28)年9月7日(水)13:30〜16:00、萬福寺にて、今年度の「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)宇部北組委員会が開かれました。
御同朋(おんどうぼう)とは、阿弥陀如来の救いを人生のよりどころとして、念仏するお仲間、同じ教えの朋という意味です。
親鸞聖人は、あらゆる人々に対して、阿弥陀如来に救われるべき、尊いお仲間として敬いをもって接しておられました。
親鸞聖人のその姿勢にならって、私たち浄土真宗の僧侶・門徒も、全ての人々を「お仲間」としてともに歩みます。
「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)とは、全ての人々は阿弥陀如来に救われるべき「お仲間」であるという社会の実現をめざす運動であり、より実践的に具体的に行動していく運動のことです。
例えば、災害支援、エネルギーや環境問題、経済格差、自死、過疎・少子高齢化、非戦平和、人権差別などの社会問題に苦悩する人々とともに取り組む活動があります。また、布教の上では、子どもや若者へのご縁づくり、国際的な伝道、社会の変化に応じた新たな布教活動なども、この運動に含まれます。
浄土真宗本願寺派内での、各所での取り組みは本願寺のホームページの「実践事例」をご覧ください。
さて、そこで今回の宇部北組委員会とは、宇部北組の各教化団体(総代会や仏婦など)の会長や担当僧侶などの各役職者で組織されたものです。宇部北組での「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)の活動を推進する役割があります。
この度の委員会では、特に、①重点プロジェクト、②推進協議会と人権啓発推進僧侶研修会について協議しました。
①重点プロジェクトとは、3ヶ年計画で、具体的な達成目標にむかって、推進する活動を計画・実践するものです。今年度は2ヶ年目にあたります。達成目標「地域の人々とお寺とのご縁づくりを進め、研修会や行事を活性化する。」にむけて、キッズサンガ(仏教子供会)や連研の開催、組のホームページの開設・運用、組で取り組む報恩講(法座)などが計画・実践されています。
②推進協議会とは、門徒と僧侶が宇部北組が取り組むべき活動について、互いに意見をまじえて、協議するものです。人権啓発推進僧侶研修会は、組内の僧侶が差別の問題などについて学びを深める研修会です。今回の委員会では今年度、実施するものの内容について検討しました。
いずれも、今回の協議内容を次回の組の法中会(住職の集まり)で報告し、検討する事となりました。
僧侶・門徒交えて、日頃のお寺の活動について話し合う機会となって良かったです。しかし、ただ話し合うだけに終わらせず、実践をしていこうと思います。(文責:萬福寺)
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