2019(令和元)年10月14日(月・祝)9:30〜12:00、楠総合センターにて、推進協議会を行いました。これは浄土真宗のみ教えをうけ、具体的な活動を「御同朋の社会をめざす運動」として推進していくための協議会です。当日は、門信徒・住職・寺族ら計39人が参加しました。
今回のテーマは「浄土真宗とSDGs」。まずは、総合研究所より派遣いただいたご講師より、問題提起として、SDGsの概要や浄土真宗のみ教えとの関わりについて教えていただきました。
続いて、班別に分かれての話し合いでは、SDGsの理念「誰一人取り残さない」と同じように、阿弥陀如来のお慈悲の心はどなたにも届いていること。そこから、私たちは困っている人や社会問題に向き合い続けることが大切。具体的には、貧困の子どもの「心の貧困」に対して、募金、子ども食堂、おてらおやつクラブへの協力などの活動を通して、見守り関わり支えようとし続けることが話し合われました。
引き続き、13:30〜15:45には、「SDGsと人権問題」をテーマに同朋運動研修会を開催しました。このたびは、去年度の宇部北組や近隣の組で合同のブロックでの僧侶研修会をうけて、部落差別をはじめとする人権問題について、地域の人々と共有し学ぶ機会とするため、公開講座の形式としました。当日は、事前把握を上回り、約100名の参加人数でした。
はじめに、『差別はがき投書事件「山口教区における対応要綱」』を紹介し、今でも、ここ山口県でも部落差別は解消されていないことを確認しました。続いて、午前中と同じご講師に登壇いただき、SDGsと人権問題についてお話いただきました。先人の努力によって、人権問題は前進してきている。しかし、私たちも差別の加害者でありうる意識をもって、半歩ずつでも取り組むべきことを学びました。それからのパネルディスカッションでは、ご講師とともに、宇部SDGs推進センター長や、組内の住職も加わり、SDGsを共通語として、あらゆる人々が人権問題などの社会問題に向き合うことを確認しました。
SDGsという、まだ聞き慣れない事柄でしたが、私たちの困りごとや取り組むべき社会問題について、理解を深める良いご縁となって、今後の活動に役立つことを念じます。
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